約2年前から稚内と名古屋での二地域居住を実践している大学教員、アーサーこと浅川晃広です。北海道稚内市で移住希望者向けのシェアハウス「キックスタート!」を経営しています!
本日、最北移住塾(第1期)のメニューの一つとして、私が「最北移住論」の講義を行いました。これは移住希望者に対して、仮に稚内やその周辺地域地移住するのであれば、どういった視点から考えればいいのか、という話題提供のためのものです。
都市と稚内を比較して「同じもの」「あるもの」「ないもの」の三つの視点から、都市から稚内への移住者が、どういった点で、何を持ってくれば、この地域での移住を成功することが出来るのか、また、移住の原動力となるものは何か、ということを解説しました。
これは2017年9月から約2年間、稚内と名古屋で約2年間に地域居住を実践し、実際にこの地域に住んだ経験、そしてその間、地元の方々や、多くの移住者の方々と意見交換してきたことなどに基づいています。
稚内やその周辺において人口減少が進展しています。人口減には二つの原因があり、①自然減と②社会減です。①自然減は出生数よりも死亡数が多いことで、これは日本全体でも発生していることです。稚内でも発生しています。
②社会減とは、その地域への転入者よりも、転出者が多いために発生する減少です。実は、稚内に高等教育機関が皆無に近いこと(一学年50人の大学が一つのみ)のため、高校卒業後の若者が流出してしまう構造にあることも、社会減の大きな原因の一つです。
このため域外から移住者獲得を……ということになりますが、私の持論では、「数ありき」ではだめなのではないか、ということです。日本全体において人口が減少していく中で、「人口の取り合い」をすること自体が、単なるゼロサムゲームであって、生産的ではありません。ある地域の豊かさが別の地域の富を奪うことによって成立することはあってはならないと思います。
ではどう考えるのか。私は移住者の「質」が重要だと思っております。「数」ではない、この地域にはないものをもたらすことのできる人々を、少数ながらも獲得していくことが重要ではないか。そして移住者自身が何を「プラス」にすることができるのか、ということを伝えていく必要があると考えています。
ということを最北移住塾では、実際の現地での視察も含めて、詳細にお伝えいたします! 以下の通りですので、この地域に興味のある方々のご参加をお待ち申し上げております!
きた北海道移住支援型シェアハウス・キックスタート!では、北海道稚内市とその周辺地域への移住を少しでも考えている方向けの2泊3日の研修・視察プログラム「最北移住塾」を開催しています!
第2期 11月16日(土)、17日(日)、18日(月)
第3期 12月28日(土)、29日(日)、30日(月)
夏は涼しく、人口密度が低くてゆったりとした、そして人とのご縁が濃密、でも物質的には困らない、そんな稚内に興味のある方のご参加をお待ちしております!
きた北海道移住支援型シェアハウス・キックスタート!
097-0026 北海道稚内市ノシャップ2丁目1番地3(宗谷バス・ノシャップバス停すぐ)
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